2026年09月11日

<長崎県長与町>江戸時代から受け継がれる「長与みかん」を次世代へつなぐ担い手募集! JA、農家、行政がタッグを組み新規就農を伴走支援

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2026年10月更新

現在募集中の地域おこし協力隊情報

長崎県内の地域おこし協力隊に関心をお持ちの方へ。
弊社が自治体と伴走し、募集企画や受け入れ体制の設計などを支援している募集プロジェクトを紹介します。
地域のリアルやミッションの背景まで深く取材・把握している注目のプロジェクトです。

📢 【10/22(木)開催】長与町地域おこし協力隊オンライン募集説明会

応募前の不安や疑問を解消できるオンライン説明会を開催します。現地の受入関係者や役場担当者に直接質問できるチャンスです。検討中の方もお気軽にご参加ください!

⏰ 日時:10月22日(木)19:00〜20:00(参加無料・オンライン)
👉 参加申し込みはこちら(Peatix):https://peatix.com/event/5211109

地域を代表する農作物は、その土地の歴史や文化と深く結びついていることがあります。長崎県長与町にとっては「長与みかん」が、まさにその存在。200年以上にわたり町の農業を支えてきた基幹作物であるほか、地域の自然や景観、さらには長与町のイメージそのものを形づくってきました。

長与町は今回、地域おこし協力隊制度を活用し、この「長与みかん」を次世代につなぐ担い手の募集を始めました。農業経験は問いません。農業協同組合(JA)、農家、行政の3者が連携し将来、みかん農家として独立して長与町での充実した暮らしができるよう、技術習得から就農まで一気通貫の支援体制を整えています。

まちの誇りでもある特産物を受け継ぎ、未来へつないでいく。そんな意義あるミッションに挑戦してみませんか?

長与町の暮らしや文化とも深く関わっている長与みかん
長与町の暮らしや文化とも深く関わっている長与みかん

まちの農業や雇用を支えてきたみかん栽培 近年は担い手不足が深刻化

全国有数のみかん産地である長崎県。長与町では、200年以上前の江戸時代に紀州から苗が取り寄せられ、みかん栽培が始まったと伝えられています。

温暖な気候と水はけのよい傾斜地を持つ長与町は栽培条件に恵まれ、みかんの一大産地としての地位を確立しました。地域の農業や雇用を支えるとともに、秋になると山を彩るオレンジ色の果実が独特の農村景観をつくるなど、地域の暮らしや文化とも深くかかわっています。

町の代名詞ともいえるみかんですが、近年は大きな課題を抱えています。それは、担い手不足が深刻化していることです。耕作放棄地は年々、増加傾向。農家の高齢化も進み、長年受け継がれてきた栽培技術が失われるおそれも出てきました。

そこで町は、地方での農業に関心のある層が一定数、都会に存在することを背景に、農業に取り組みたい移住者を受け入れる一つの手段として、協力隊制度を活用することにしました。

選果作業の様子
選果作業の様子

ミッションは栽培技術の習得・伝承と情報発信

隊員のミッションは、主に新規就農を視野に入れた長与みかんの栽培技術習得・伝承と、地域の魅力を伝えるための情報発信です。

具体的には、長崎西彼農業協同組合(JA長崎せいひ)や、JA長崎せいひのみかん農家でつくる柑橘(かんきつ)部会員などの指導を受けながら栽培スキルの習得を目指します。併せて、外部への情報発信の一環として長与町での暮らしをはじめ、ミッションを通して感じた農業や長与みかんの魅力などを発信し、より多くの人に長与のみかん・農業に関心を持ってもらえるような取り組みを行います。

活動のロードマップは、以下の通りです。

【隊員の主な活動方針】

1年目:信頼関係構築……みかん栽培の基礎研修、地域との交流、定住に向けた就農地探し、情報発信など
2年目:スキルアップ……トレーニングファーム(*)を活用したデモ経営、情報発信本格化など
3年目:自立・定住準備…みかん農家としての自立・定住に向けた準備、就農計画の作成など

*トレーニングファーム……農業未経験を含む新規就農希望者が、作物栽培の基礎や生産技術、経営ノウハウを総合的に学ぶための研修制度。JAが主体となって運営する

隊員の採用・雇用形態は、ミッションとの兼ね合いから、個人事業主として活動する「業務委託型」。活動時間を柔軟に設定しやすいなど、農業従事者の現場にもマッチした形となっています。

長与町は今回が初の隊員募集ですが、農業系ミッションの先行事例を研究しつつ、関係機関とも入念な話し合いを重ね、綿密に準備を進めてきました。

おそろいの長与みかんTシャツで地域おこし協力隊員の募集を呼び掛ける長与町役場の職員
おそろいの長与みかんTシャツで地域おこし協力隊員の募集を呼び掛ける長与町役場の職員

「経験よりも、やる気を重視」 自分で考え行動できる人が適任

求める隊員像について、サポートの中核を担うJA長崎せいひでは「まず経験よりも、やる気がある人。そして、農業に興味を持ち、疑問に思うことは何でも自主的に聞いてくれる人」と話しています。就農後は、一人の経営者として、自分の頭で考え行動することが求められていることが背景にあるようです。

年齢は問いません。作業は力仕事もありますが、女性だから絶対無理という訳でもありません。門戸は開かれています。

町は、本採用の取りまとめ役を担ってきた政策企画課と、受け入れ部署となる産業振興課が中心となりサポート体制を構築。同課では「業務面だけでなく、日々の暮らしの面での困りごとなど、何でも相談してほしい」と呼び掛けています。

海沿いの斜面地に広がるみかん畑
海沿いの斜面地に広がるみかん畑

任期後に向け、新規就農者にとって困難な農地探しや就農計画の作成などをサポート

今回の募集の特徴は、任期後の就農を見据え、任期中の活動計画が綿密に設計されていることです。

JA長崎せいひ、みかん農家、長与町、県などが連携し、農業のスキルアップやトレーニングファームでのデモ経営、就農に向けた事業計画作りなどを伴走支援。技術習得面では、指示されるがまま「お手伝い」を続けるのではなく、将来的に自分の頭で考え行動することができるようメンター役の先輩農家が指導します。

新規就農者が苦労する点として、農地の確保が挙げられますが、この点においてもJA長崎せいひが音頭を取る形で土地探しを進めます。

また、新たに事業を始める際には、事業計画を策定することが一般的ですが、新規就農者が作成する事業計画の一種である就農計画の作成もサポート。就農後の目標設定や資金繰りなどに関する理解を深めながら準備することができます。

初期投資に関しては、地域おこし協力隊員が、活動地域で起業または事業承継する際に利用できる支援金(上限100万円)に関しても、町が支援を準備します。

「手をかけた分だけ応えてくれる」 JA長崎せいひメンバーが、みかん作りのやりがいを語る

地域おこし協力隊員に対する期待を話し合うJA長崎せいひの山口柑橘部会長(中央)ら
地域おこし協力隊員に対する期待を話し合うJA長崎せいひの山口柑橘部会長(中央)ら

着任した隊員をサポートするJA長崎せいひの樫山洋一さん(48)、高尾宗一郎さん(33)、柑橘部会・長与柑橘部会長の山口浩司(ひろし)さん(55)に、みかん農家の実情や隊員に対する期待などを聞きました。

――長与町の印象を教えてください

山口:住みやすいですね。町内にはJR長崎本線の駅が4つあり、アクセス面でも便利。海あり山ありで自然も豊かです。

高尾:住民同士のつながりが残っていて、地域コミュニティが強い印象です。地域住民といろいろやってみたい人にとってはいい環境ではないでしょうか。

――みかん作りのやりがいは、どこにありますか?

山口:みかんは、こちらが努力した分だけ、きちんと応えてくれる作物です。マルチ(*)を張ったり摘果したりと手間がかかる作業も多いですが、時間もかけて丁寧に作業すると 収入につながります。

――難しい点は?

樫山:みかんだけの話ではありませんが、年一回だけ収穫する作物なので、運悪く天災や害虫に見舞われると生産量が大きく落ち込むこともあります。どうしようもないケースもあり、決して甘くはないですね。

――長与みかんは、どうして担い手が減ってしまったのでしょう?

山口:時代が変わり、仕事が多様化したからでしょうか。長与では代々、親から農業を引き継ぐのが当たり前でしたが、今はそうではありません。利益が出るかどうかといえば、それはやり方次第とも言えます。規模を大きくしたり、品質を高めたり、ほかの野菜も一緒に育てたりと、さまざまな方法があると思います。

――応募を考えている人にメッセージを

高尾:地域を盛り上げてくれるような人材が来てくれると嬉しいです。

樫山:長与の町を盛り上げるきっかけとなるような活動をしていただきたいです。

山口:作物を育てるのが好きで、いいものができて人に喜んでもらえることが好きな人にはたまらない仕事だと思います。

*マルチ……水は通さないが水蒸気は通す白色の不織布シート。適期にみかんの木の根元に被覆することで、降雨を遮断して土壌乾燥が促され、水分ストレスをかけることで果実糖度を上げる。

「経営者として学びを深めることも必要」 みかん農家の先輩3人がアドバイス

「隊員への協力は惜しまない」と話す長与町のみかん農家
「隊員への協力は惜しまない」と話す長与町のみかん農家

見知らぬ土地での新規就農を考えたとき、気になるのが現地で実際に農業に従事している人の本音。いずれも長与町でみかん栽培に従事する山口雄大さん(26)、柿本香代さん(61)、井上明さん(59)の3人に「生の声」を聞きました。

――長与町出身の山口さんは23歳でUターンし、トレーニングファームなどでの研修を経て就農。途絶えようとしていた家業のみかん農家を再興した経緯があります。

山口:みかんを育てること以外の部分で正直、大変さを感じています。経営者として、さまざまな書類を作成・提出したり、資金繰りを考えたりする必要があり、農家だから農作業だけやっていればいい、という訳ではありません。

井上:一般的に、農家は「どんぶり勘定」になりがちな面もあります。生き残るためには、経営者として学びを深めることも重要です。

――着任した隊員が目指す新規就農の先輩として、若手農家の山口さんはどのような形でサポートして頂けますか?

山口:全般的に支援できればと思っています。農業に従事する若手経営者でつくるグループに参加していますが、人脈作りという点ではグループ内のメンバーとの橋渡し役も担えるのかなと考えています。

――柿本さんと井上さんは、新規就農者や次世代の担い手育成などの面で指導的な役割を果たす「農業士」の認定を受けています。着任する隊員は、どのような形でスキルを磨くのがいいと思いますか?

柿本:最終的にいろいろな人が関わるとしても、JAが中心となる形がいいのでは、と考えています。その方が、学びを深める際の選択肢が増えると思います。もちろん、私自身も長与みかんの将来のため、協力は惜しまないつもりです。

井上:私も同感で、隊員の最終目標が就農であるならば、JAが核になる形がベストだと感じます。利益を増やすにはさまざまな方法もあると思うので、いろいろチャレンジしてもいいのではないでしょうか。

――最後に、長与町の良いところを教えてください。

井上:「ちょうどいい田舎」という部分でしょうか。生活面では、本当に暮らしやすいと思います。

山口:みかん栽培の立地条件という観点では、広々とした土地があり、傾斜もそれほどきつくないなど、地形的に非常にいい条件がそろっています。協力隊員の採用を機に、長与でみかん作りに携わる人がもっと増えればいいなと願っています。

長与町はこんなところ

長与町の市街地。長崎市のベッドタウンとしてもの表情も持つ
長与町の市街地。長崎市のベッドタウンとしてもの表情も持つ

まちの概要編

  • 人口は約3万9000人。減少傾向だが、世帯数はおおむね横ばい

  • 都市機能の利便性と、豊かな自然環境を併せ持つ「トカイナカ」

  • 結びつきが強い県都・長崎市の中心部から約10キロに位置するベッドタウン

  • もともとは柑橘栽培を主体とする農村地帯。昭和40年代以降、住宅都市化が進む

暮らし編

  • 「子育て・教育・健康づくり」を掲げ、行政サービスを強化

  • 長崎県内の他の自治体に比べ、相対的に子育て世帯・現役世代が多く暮らしている

  • 長崎市方面に通勤・通学する生活スタイルを持つ住民が多い

  • 住宅地として発展してきた一方、農地や山林も多く残されている

佐々町の子どもたち
陽が当たり美しく輝く長与みかん

募集要項

募集要項をご確認の上、必要な書類を【令和8年11月11日(水)※17時必着】までにメールまたは郵送にてご提出ください。

募集要項(PDF)のダウンロードはこちら

申込書(PDF)のダウンロードはこちら
申込書(Word)のダウンロードはこちら

※PDFは、リンクを開いた際に左上に表示されるダウンロードボタン()より保存してください(PCの場合)
※Wordは、リンクを開いた際に左上に表示される「ファイル」メニュー内の「ダウンロード」より保存してください(PCの場合)

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※NCNが支援する【生業】とは...自分を活かして地域に根付き、地域をおこす仕事。自分が地域ですこやかにゆかいに住み続けられる仕事。

自治体と弊社が二人三脚で設計した、安心の協力隊募集プロジェクト

地域おこし協力隊への挑戦を検討している方へ
今回ご紹介した記事のように、地域で活躍するためには「地域の受け入れ体制」や「本音のコミュニケーション」が欠かせません。
弊社では、着任後のミスマッチを防ぐため、自治体に伴走して募集ミッションや受け入れ環境の設計からサポートしています。
現在、その取り組みの一環として各自治体で新たな仲間を募集中です。受け入れ体制がしっかり整った環境で挑戦したい方は、ぜひ募集記事をご覧ください。

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