
島おこしのすゝめ ~潜伏キリシタンの里 佐世保市黒島で生きる~
2026年10月更新
現在募集中の地域おこし協力隊情報
長崎県内の地域おこし協力隊に関心をお持ちの方へ。
弊社が自治体と伴走し、募集企画や受け入れ体制の設計などを支援している募集プロジェクトを紹介します。
地域のリアルやミッションの背景まで深く取材・把握している注目のプロジェクトです。
黒島という場所
こんにちは。佐世保市本土から西へ12キロほどの海上に浮かぶ離島、黒島・高島を拠点に活動している地域おこし協力隊の宇戸莉央です。2022年の春から地域おこし協力隊として黒島を拠点に活動しています。
島での暮らし・活動内容についてお話しする前に、まずは私が住んでいる黒島の簡単な紹介をしようと思います。

黒島鳥瞰図黒島は、佐世保ー平戸間に渡って広がるリアス式海岸の群島、「九十九島」に属する小さな離島です。九十九島内では最大の広さを誇りますが、実際の面積は5.37kmで、島内を一周ぐるっとしても十数キロ。決して大きい島ではなく、ありふれた名前でもあるので他県の黒島と間違えられることもしばしば…。そんな黒島ですが、2018年に「長崎と天草の潜伏キリシタン関連遺産」として、島全体が世界文化遺産に登録された場所でもあります。
世界遺産に登録されたように、黒島はカトリックの島です。(一説では黒島という名前は「クルスの島」が由来という噂もあります。信憑性は低いですが…)島民のおよそ8割がカトリック。島のシンボルでもある黒島天主堂では毎日ミサが行われ、家には仏壇の代わりに祭壇やイエス様・マリア様のご像が置かれています。

クリスマス期のカトリック黒島天主堂黒島で地域おこし協力隊になった理由
ではそんな島になぜ私が地域おこし協力隊としてやって来たのか…
その理由は父親が上五島で生まれ育ったこと。それと、自分自身が中高とカトリックのミッションスクールに”たまたま”通っていたことが関係します。私の家は根っからの仏教ですが、小さいころからキリスト教がなんだか身近にある環境でした。

上五島の赤尾集落その後もキリスト教への興味は冷めず、高校卒業後に進学した大学では、宗教と地理を絡めた「宗教地理学」をテーマに研究を行っていました。その際新上五島町をフィールドに調査を行っていたのですが、ゼミの時間に担当教授から何度も「あなたは本当に視野が狭い。もっと広い視野を持って長崎県全体を見なさい。」と言われ続けました。
その言葉が心に引っかかり、長崎県内をリュック一つで点々としたのが2021年の秋。


長崎フィールドワークその時に改めてよそに無い長崎独特の空気や文化を肌で再確認し、やっぱり長崎って楽しい、実際に住んでさらに学びを深めたい!と思いました。
それから色々調べていきました。潜伏キリシタン関連の地域は「住みにくい地域に隠れて信仰を守った」という事もあり、過疎地域がほとんど。その事からまず過疎地域にある職業を調べていき、地域おこし協力隊にたどり着きました。
そして、「観光系の仕事ができて(元々就職活動で観光業界を探していたので…)」、なおかつ「潜伏キリシタン関連の地域」という条件で絞っていき最終的に残ったのが「佐世保市黒島」だったという訳です。幼い頃の環境って本当に大事だなぁとつくづく思います。
そういった経緯で履歴書を郵便局に持ち込んだのが11月の頭。そこからあれよあれよという間に書類選考と面接を経て、無事黒島・高島の地域おこし協力隊になれたのでした。
移住者の視点で黒島の観光を磨く
私の協力隊としての活動は、島の観光案内所「黒島ウェルカムハウス」での接客や観光案内、SNSを通した情報発信、島内ガイド・アテンドなどがメインです。

黒島ウェルカムハウス特にバスガイドだった母の影響を受け、面接の時からこれをやりたい!と意気込んでいた島内ガイドは今では一人で案内する許可を頂けるほどになりました。

ウェルカムハウス勤務中
黒島ガイド中ガイドをするには黒島だけでなく、長崎・日本におけるキリスト教の幅広い知識を備えていなければなりません。勉強の毎日ですが、新たな知識を得た時の喜びを噛みしめ、日々学んでいます。
離島の黒島ですが、世界遺産になった事もあり、他構成資産を順番に巡りながらスタンプラリーのように黒島へ訪れるという方がけっこう多いです。特に定年退職した年配の方がいらっしゃる事が多く、土日になるとツアー団体が被ることもたまーにあります。
これらがメインの活動ですが、それとは別にハンドメイド雑貨の制作もひっそりと行っています。
12月から「バラ窓キーホルダー」を黒島ウェルカムハウスで置かせていただくことになりました。黒島天主堂のステンドグラス(通称:バラ窓)をモチーフに制作したもので、光を通すと本物のステンドグラスのように色を取り込みキラキラと輝きます。ウェルカムハウスの商品のラインナップを増やしたい!との想いではじめたハンドメイドですが、ちらほらと買って頂く方がいて、とっても嬉しいです。


バラ窓今後の活動ビジョン
今後のビジョンとしては、引き続き観光協会の業務を行いつつ、ハンドメイド作品に力を入れていきたいと思います。
商品を増やしていくのはもちろん、黒島のあちこちに咲いているお花や、海岸に沢山落ちているシーグラスを使った雑貨・アクセサリーを作りたいと考えています。そしていつかはワークショップなんかも行えると良いな・・・というのが目標です。
また、島の方たちを巻き込んだ活動(事業?)なんかも検討中。
地域おこし協力隊となり約8ヶ月、色々な体験をさせて頂いたおかげで、就任前は思いつかなかったアイデアがポンポン思い浮かんできています。島での暮らしも周りの方に助けて頂き、お裾分け等も沢山頂き、日々感謝しています。
これからも上手に馴染みながら黒島を沢山発信していけたらいいなと思います。

蕨展望所自治体と弊社が二人三脚で設計した、安心の協力隊募集プロジェクト
地域おこし協力隊への挑戦を検討している方へ
今回ご紹介した記事のように、地域で活躍するためには「地域の受け入れ体制」や「本音のコミュニケーション」が欠かせません。
弊社では、着任後のミスマッチを防ぐため、自治体に伴走して募集ミッションや受け入れ環境の設計からサポートしています。
現在、その取り組みの一環として各自治体で新たな仲間を募集中です。受け入れ体制がしっかり整った環境で挑戦したい方は、ぜひ募集記事をご覧ください。
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