
人の心までスクう伝統漁法!?島原の「スクイまつり」って知ってる?
2026年10月更新
現在募集中の地域おこし協力隊情報
長崎県内の地域おこし協力隊に関心をお持ちの方へ。
弊社が自治体と伴走し、募集企画や受け入れ体制の設計などを支援している募集プロジェクトを紹介します。
地域のリアルやミッションの背景まで深く取材・把握している注目のプロジェクトです。
スクイってなに?
「スクイ」とは、海岸に半円形に石を積み上げて、満潮時に石積みの内側に入ってきた魚介類を干潮時に捕獲する漁法です。なんと縄文・弥生時代から行われていると言われており、まさに有明海の歴史と共に歩んできた漁法と言えます。

船を使った漁法と海藻養殖場が発達したため、スクイは次第に利用されなくなっていきました。しかし、かつての島原半島にはなんと200基以上のスクイがあったんだとか!日本一を誇る有明海の潮の干満差があったこと、さらに雲仙火山から簡単に溶岩が入手できたことによってスクイが増えたとされています。
スクイは有明海独自の漁法ではなく、中国大陸や日本各地にも存在していました。長崎県内では五島や諫早でもスクイは存在するそうで、「スケアン」「スケ」など各地で呼び方が変わるそうです。
スクイまつりってなに?
スクイまつりとは、その名のとおり年に一度開催されるスクイの祭典。スクイの中に放流した魚をひたすら捕まえるという、シンプルかつ最高に楽しいお祭りです!今年で11回目の開催となります。

子どもが笑顔になるのはもちろん、大人も夢中になって魚を追いかけます。みんなが童心に帰ったように夢中になるのがスクイまつりの魅力です。

もちろん捕まえた魚は持ち帰り自由!子どもは参加無料、大人は寄付をお願いしています。
笑顔はじける!スクイまつり2023
そんなわけで5月5日こどもの日に「スクイまつり2023」が開催されました!とにかくたくさんの人、人、人!過去最多となる約1,000名の方に参加いただき、会場は身動きがとれないほど大勢の人々で賑わいました。

撮影協力:島原雲仙ドローンスクール予想を遥かに超える方々にご来場いただいたため、駐車場が足りなくなったり、トイレカーが早々にキャパオーバーとなるハプニングも…。来年までの課題ですね。
しかしそれ以上に、多くの方にスクイ漁を体感していただけたことに本当に感謝していいます!
協力隊としてお手伝い
地域おこし協力隊として、わたくし田口もお手伝い!
釣りメディアの編集部で働いていた経験を活かし「お魚説明シート」を作成。会場に展示し、多くの方にご覧いただきました。

スクイまつりで放流されるのは、目の前に広がる有明海の地魚にこだわっています。外海に比べると有明海は塩分濃度が低く、採れる魚介類も特徴的です。どれも内海ならではの美味しい魚ばかりなんですよ。
例えばこれ。「きゃーめ」という魚をご存知でしょうか?

正式名称は「サカタザメ」という魚。島原では「きゃーめ」と呼ばれていて、市内の魚屋さんでよく目にする大衆魚です。一見グロテスクな見た目をしていますが、湯引きにすると上品な味で臭みも少なく、魚が苦手な方にこそオススメの魚なんです。こういった島原ならではの魚食文化を知っていただくことで、地産地消を手助けするのもスクイまつりの役割だと思っています。
その他にも、参加者が楽しめそうな企画をいくつか提案しました。
島原漁協さんと食生活改善推進員さんに協力いただき、お母さん向けに魚の捌き方を実演。魚の捌き方を伝授していただきました。

さらに、がまだすドーム (雲仙岳災害記念館)の杉本館長にご協力いただき、ジオパークの専門的な観点から「なぜ島原にスクイがあるのか?」を解説いただきました。

火山がもたらした豊富な石材、そして有明海の大きな干満差があったからこそ、スクイは島原に存在していました。このように「島原らしさ」を体感できるのもスクイの魅力の一つだと思っています。
スクイの守り人「みんなでスクイを造ろう会」
そんなわけで今年もスクイまつりは大成功!
……だったわけですが、もうひとつ皆さんに知ってほしいのが、スクイの保全を目的に活動する市民団体「みんなでスクイを造ろう会」の存在です。

スクイまつりの運営はもちろん、石積みのメンテナンスから会場付近の草刈りまでも行う、まさに「スクイの守り人」と言えます。

このように多くのメンバーが情熱を持ってスクイを守っていることに、ロマンを感じています。本当にパワフルな方ばかり!
一方、課題は若手会員が少ないこと。次世代にスクイを残していくためには、いかに若い世代にスクイに対して興味を持ってもらえるかが大きなカギとなっています。
(勝手に)未来のスクイビジョン
最後に、私田口が勝手に妄想している「未来のスクイビジョン」を語っていいでしょうか?いや、語らせてください!
私は「スクイは魚だけでなく人の心までスクう」と本気で思っています。
スクイまつりの運営に携わってみて印象的なのは、参加者がとにかく笑顔になっていること。
競い合いながら魚を追いかける子どもたちがいたり。

親子でまったりと時間を過ごしたり。

この姿を見ていると、スクイは「人を癒し笑顔にする」という現代社会の課題を解決してしまう可能性を秘めていると思いませんか?
おじいちゃんとお父さんとお兄ちゃんが魚をとってきて、おばあちゃんとお母さんとお姉ちゃんが一緒に料理をする。こんな「多世代交流」を生み出せるのって、今の日本社会では貴重なんだと思います。これこそ現代にスクイが存在する価値なのかな、と思っています。
『スクイでの自然体験が人の心を育て、世代を超えた交流が人の心を救う』
あくまでスクイまつりはそれを発信するひとつのイベント。スクイを使って思い描く未来は無限大です。
それを実現するのは、シニア世代と私たち若手世代の連携と世代間のバトンタッチ。
これからのスクイの進化に、ぜひご期待ください!
自治体と弊社が二人三脚で設計した、安心の協力隊募集プロジェクト
地域おこし協力隊への挑戦を検討している方へ
今回ご紹介した記事のように、地域で活躍するためには「地域の受け入れ体制」や「本音のコミュニケーション」が欠かせません。
弊社では、着任後のミスマッチを防ぐため、自治体に伴走して募集ミッションや受け入れ環境の設計からサポートしています。
現在、その取り組みの一環として各自治体で新たな仲間を募集中です。受け入れ体制がしっかり整った環境で挑戦したい方は、ぜひ募集記事をご覧ください。
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