2026年03月19日

「世間の目」より、自分らしく生きる 退任後も続く仕事と暮らしの模索

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2026年10月更新

現在募集中の地域おこし協力隊情報

長崎県内の地域おこし協力隊に関心をお持ちの方へ。
弊社が自治体と伴走し、募集企画や受け入れ体制の設計などを支援している募集プロジェクトを紹介します。
地域のリアルやミッションの背景まで深く取材・把握している注目のプロジェクトです。

長崎県諫早市地域おこし協力隊OGの伊藤優美(いとうゆみ)さん(※写真左)。
任期中は主にイラストで小長井地域の情報発信を行いました。任期終了後は、協力隊時代に培った経験を活かし、コミックエッセイストを目指し新たな道を歩んでいます。

<伊藤 優美さんプロフィール>
神奈川県川崎市出身。ヨーロッパが好きでスペインに住んでいた経験を持つ。長崎の文化に魅力を感じ移住を決意した。
2022年9月〜2025年8月 諫早市地域おこし協力隊として活動。小長井地域魅力創出コーディネーターとして、SNSでの情報発信、地域新聞の作成、畑イベントの企画運営などに従事。退任後は同市の観光案内所に勤務。

「世間の目」を感じ、モヤモヤしていた都会生活

――協力隊の道を選んだきっかけを教えてください。

私の場合、長崎県に住みたくて協力隊の制度を使いました。長崎の文化にすごく魅力を感じていたんです。隠れキリシタンの時代とか、海外から入ってきた文化とか、そういうのがすごく好きで、長崎で暮らしてみたいと思っていました。また、好きな土地で自分のスキルを活かした仕事をしたいと思っていて、諫早市地域おこし協力隊が正に求めていた仕事だと感じました。

――それまでは神奈川にいらっしゃったんですよね。

はい。でも、なんだか都会の暮らしにモヤモヤしながら生きていました。もっと自分の心に正直に生きたかったんです。

――実家を出て知らない土地に住むことに抵抗はなかったですか?

実はその前にスペインに住んだことがあって。その時は「ただ住みたい!」ってシンプルな理由だったんですけど、それがすごく楽しかったんです。ただ、その時は「そんな生き方でいいの?」みたいな世間の目をすごく感じました。逆にその経験があったからこそ、長崎に一人で移住するのも全然怖くありませんでした。ただ生粋のペーパードライバーだったので、車の運転だけは不安でしたけど…(笑)

小長井で見つけた、自分らしい暮らし

――協力隊としての活動について教えてください。

小長井地区の「魅力創出コーディネーター」として、Instagramでの情報発信と地域新聞の作成をしていました。あとはイベントの企画で、畑イベントを定期的に開催していました。

伊藤さんお気に入りの小長井から見る空と有明海
伊藤さんお気に入りの小長井から見る空と有明海

――畑イベントというのは?

諫早は地方都市なので、まちの中心部には畑をやったことがない人が意外といるんです。野菜を育てるプロの方に教えてもらいながら、半年間クラスでそれぞれ自分の畑を持って野菜の作り方を学ぶイベントを企画しました。

畑の楽しさを知ってもらう畑体験(半年間を3期開催)
畑の楽しさを知ってもらう畑体験(半年間を3期開催)

――畑イベントを開催したきっかけは?

もともと移住後にずっとやりたいと思っていた畑を貸していただき、そこで過ごした時間がとても学び深くて豊かな体験だったことです。私の体験をもっと多くの人にも味わってほしいと思って企画しました。私の担当職員の方が小長井出身だったので、農家さんを含めてすごくいっぱいいろいろな人を紹介してくれたのは本当にありがたかったです。

――3年間を振り返ってみて、率直に感じたことを教えてください。

一言で言うと、幸せを感じられる3年間でした。毎日が楽しくて、自分らしく生きられる土台を作った3年間だったなって。

協力隊の仲間とお世話になった市役所の人たち
協力隊の仲間とお世話になった市役所の人たち

――具体的にどういった経験から幸せだったと感じますか?

とにかく諫早での生活が楽しくて、季節ごとの食べ物を楽しむこともできるし、自然がある風景も良かったです。あと地域の人たちにも本当に良くしてもらいました。協力隊活動もフリーミッションに近かったので、やりたいことと地域を活性化するっていうのを掛け合わせるのが楽しかったです。

今の仕事に区切りをつけ、「描くこと」で生きる道を模索中

――任期後はどのようなお仕事をされているんですか。

退任後は観光協会に声をかけてもらって、(2026年3月現在は)観光案内所でアルバイトしています。私が描いたイラストがポストカードになったり、街めぐりのおすすめコースをチラシにして配ったりしています。

伊藤さんが描いた諫早の風景
伊藤さんが描いた諫早の風景

――観光のお仕事は楽しいですか?

協力隊任期中に考えてきたことが活きているのですごくやりがいがあるのですが、2026年3月で今のお仕事は一旦区切りをつけることが決まっているんです。コミックエッセイって知ってますか。漫画で書くエッセイでインスタとかでよくあるんですけど、それを集中して描いていきたくて。

伊藤さんの感じた日常が、素直に、ほっこりと描かれている(Instagram:@isahaya_gurashiko)
伊藤さんの感じた日常が、素直に、ほっこりと描かれている(Instagram:@isahaya_gurashiko)

――どのようなイラストを描いているんですか?

Instagramで日記みたいな漫画を書いてるんですけど、例えば長崎のランタンフェスティバルについて書いてみたりしています。こういう感じでイラストでのレポートみたいなものを、どこかで書かせてもらえたらいいなと思ってるんです。旅をしながら、現地の人と喋りながら旅のことを書いて、それがひとつの形になったらいいなって。具体的な話は、まだこれからなんですけどね…(笑)

――フルタイムの仕事ではなく、コミックエッセイの道を選ぶことに迷いはなかったですか?

迷いはなかったですね。週5でがっちり働くと、自分のやりたいことがやれる時間がなくなってしまうんです。都内にいた時は絵に割ける時間が少なくなってしまって、集中できていませんでした。協力隊の3年間があったからこそ「描きたい!」って気持ちが大事だと再確認できたので、今はそこにもっと時間をかけたい気持ちが強いです。

自分の絵でつながった人たちと何かを創りたい

――今後の目標について教えてください。

そうですね……。目標というよりも、率直に「いろんな世界を見てきた自分」でいたいなって思います。今の自分では想像できてない世界を感じていて、楽しく生きていければそれでいいなって。

――拠点はそのまま諫早で?

今の場所に限定せず、長崎県らしい文化を感じられる場所に住むことも考えています。いろんなところに住みながら、自分の表現や言いたいことを発信して、それでつながった人と何かを創って生きていけたらな、って。

――諫早以外に住む選択肢もあるってことですね。

でももし今後、諌早を離れることになったとしても、諌早のことは大好きだし、大切だと思う人もいっぱいいるので、諌早との縁はずっと繋がせていただきたいです。

「世間が決める普通」より自分らしい表現の道を選んだ伊藤さん
「世間が決める普通」より自分らしい表現の道を選んだ伊藤さん

――協力隊の経験は今にどう活かされていますか。

3年間振り返って、自分だけがやるんじゃなくて、誰かと一緒に何かをつくっていくのが楽しいんだなっていうことがわかりました。協力隊をやって一番よかったのは、自分らしく生きられるようになったことです。以前は世間の目が気になっていた時期もありましたが、今は自分の気持ちに素直に生きていると実感しています。

次のライフスタイルを探して、旅は続く

伊藤さんの3年間は、単なる移住の枠を超え、自分らしい生き方を見つける旅でした。協力隊での自由度の高い活動を通じて、表現することの喜びを再発見し、世間の目を気にせずに「自分の心」に従って生きています。

現在は自由な表現を最優先に、イラストやコミックエッセイを通じて次のライフスタイルを模索しているところです。

伊藤さんへのイラストのご相談はInstagramから!

▶Instagram「いさはやぐらし子(@isahaya_gurashiko)」はこちら

自治体と弊社が二人三脚で設計した、安心の協力隊募集プロジェクト

地域おこし協力隊への挑戦を検討している方へ
今回ご紹介した記事のように、地域で活躍するためには「地域の受け入れ体制」や「本音のコミュニケーション」が欠かせません。
弊社では、着任後のミスマッチを防ぐため、自治体に伴走して募集ミッションや受け入れ環境の設計からサポートしています。
現在、その取り組みの一環として各自治体で新たな仲間を募集中です。受け入れ体制がしっかり整った環境で挑戦したい方は、ぜひ募集記事をご覧ください。

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