
九州最年長の地域おこし協力隊!地域貢献を掛け合わせて夢の実現を加速
2026年10月更新
現在募集中の地域おこし協力隊情報
長崎県内の地域おこし協力隊に関心をお持ちの方へ。
弊社が自治体と伴走し、募集企画や受け入れ体制の設計などを支援している募集プロジェクトを紹介します。
地域のリアルやミッションの背景まで深く取材・把握している注目のプロジェクトです。
地域おこし協力隊をイメージすると、思い浮かぶのは20代や30代の若者ではないでしょうか?
2019年に着任した前田浩(まえだひろし)さんは当時61歳。九州の地域おこし協力隊最年長でした。定年退職後に地域おこし協力隊を選んだ理由や、カフェ開業までの道のりを聞きました。

豊かな自然と石橋群などの歴史をもつ世知原地区。長崎県北最高峰の国見山は登山客に人気
退任後にオープンした佐世保市高天町「喫茶’65」<前田さんプロフィール>
長崎県佐世保市出身。高校卒業後、日本大学理工学部機械工学科に入学。自動車部品メーカーに定年まで勤める2019年6月〜2022年5月 佐世保市地域おこし協力隊(吉井・世知原地区担当)として活動
2022年12月 佐世保市に「喫茶’65」を開店
目標は故郷・佐世保市でのカフェ開業! 地域おこし協力隊を足がかりに
生まれは長崎県佐世保市。高校卒業後に上京し、日本大学理工学部で機械工学を学びました。卒業後は自動車部品メーカーに就職。支社のあるアメリカには7年間赴任しました。「睡眠時間3時間とかもザラで、よく頑張っていたなぁと思います 笑」とその時を振り返ります。

アメリカ赴任中の仲間たちと自動車部品メーカーに38年勤め、定年退職。61歳の時に、故郷である佐世保市で“音楽とコーヒーが楽しめるカフェ”を開こうと動き出しました。
「退職してすぐ佐世保市周辺で開業しようとも思いましたが、長く故郷を離れていたので“今の佐世保”を知る必要があるなと感じました。そこで地域おこし協力隊の募集を見つけて応募しました」と前田さん。2019年6月に佐世保市吉井(よしい)・世知原(せちばる)地区の地域おこし協力隊に着任します。
アメリカでの勤務経験を生かして英語の出前講座も。地域に根差した隊員活動
前田さんの担当は、佐世保市の北側に位置する吉井・世知原地区。北松浦半島の内陸部にあり、長崎県では珍しい海のない山間地域です。
吉井地区に住みながら、地域活性化の一翼を担おうとスタートした隊員活動。「色んなところに出向いて顔を売ることから始めました。とにかく呑みにまわることで、地域の人との親睦を深めていきました」と笑顔を見せる前田さん。そのほか、「吉井エコツーリズムの会」や「世知原 未来の会」といった地域グループにも参画。会社員時代に培ったコミュニケーション能力で次第に地域に溶け込んでいきます。

佐世保市から表彰を受けた「吉井エコツーリズムの会」高齢化が進んでいる吉井・世知原地区。61歳の前田さんであってもまだまだ若手で、祭りの手伝いや草刈りなどの美化活動、朝の交通安全運動に積極的に参加。小中学校では、本の読み聞かせを定期的に実施しました。
また、7年間アメリカに住んでいた経験を生かし、英会話の出前講座やfacebookを使った英語での情報発信なども行いました。居酒屋の女将からの依頼で、週1回、1年間英会話を教えにも行っていたそう。
活動の報告は、月1回のレポート提出と年1回の市長報告。資料づくりは会社員時代に鍛えられたとのことで、1ヶ月の間に交流した人数や内容、地域の理解度などを数値化。計画〜実績までを細かく資料にまとめ、役場担当者とのコミュニケーションを図りました。

佐世保市の観光情報の知識を備える「海風の国 観光マイスター」にも認定された休日は物件探しとメニュー開発。開業には補助金も活用
退任後のカフェオープンを目指して、休日は物件探しやメニューの試作の繰り返し。吉井地区の方々にも、コーヒーの試飲やケーキの試食を行ってもらったそう。また、隣町の川棚町地域おこし協力隊からの誘いでイベント出店することも。少しずつ、夢が現実へと近づいていきました。

川棚町の商店街イベント「100縁翔店街」では、コーヒースタンドを出店トライアルを経てメニューやコーヒーを淹れる技術に自信がついてきたものの、課題は物件探しでした。「物件はとにかくあちこち見て回りました。もちろん吉井でも検討しましたが、家賃の問題もあって、結局は洋服店をしていた佐世保市内の実家で始めることにしました」
自己資金のほか、地域おこし協力隊が活用できる起業支援補助金制度も活用し、カフェオープンへ歩みを進めます。

様々な淹れ方を試し、柔らかな口当たりになるネルドリップを採用
吉井地区の方々にも試食をしてもらい完成したチーズケーキは、「喫茶’65」の人気メニューになった音楽とコーヒーが楽しめる店に。半年の準備期間を経て「喫茶’65」をオープン
前田さんがコーヒーを好きになったのは中学生の時。実家である洋服店に来たお客さんに、コーヒーを淹れて提供していたのが始まりだそう。約50年の時を経て、その地でカフェを開くことになりました。
60〜70年代の洋楽が好きなことから、店名は「喫茶’65」と名付けました。参考にしたのは、アメリカ ナッシュビルの「The Bluebird Cafe」。ライブハウスの名店で、前田さんもアメリカ在勤中に訪れたそう。
「喫茶’65」は“音楽とコーヒーを楽しめる店”というコンセプトを掲げ、電子ピアノやギターを置いて自由に演奏ができる空間にしました。「地域おこし協力隊の子も来てくれましたよ」と前田さん。今後は地域おこし協力隊の憩いの場にもなりそうです。

カウンターが4席とテーブル席が2つ。店内は前田さんセレクトの音楽が流れる
電子ピアノやギターを置いた演奏スペース。お客さん同士のセッションが始まることも「地域に勇気や元気を与えることが地域おこし協力隊の役割」と前田さん。定年後に夢を実現したその姿は、地域の人にも地域おこし協力隊にも勇気を与えてくれています。
<喫茶’65>
〒857-0802 長崎県佐世保市高天町 9-17
電話番号/090-9964-0930
営業時間/7時〜18時
定休日/水曜日
メニュー/ブレンド450円、アイスコーヒー500円、チーズケーキ300円、サンドイッチ450円ほか

自治体と弊社が二人三脚で設計した、安心の協力隊募集プロジェクト
地域おこし協力隊への挑戦を検討している方へ
今回ご紹介した記事のように、地域で活躍するためには「地域の受け入れ体制」や「本音のコミュニケーション」が欠かせません。
弊社では、着任後のミスマッチを防ぐため、自治体に伴走して募集ミッションや受け入れ環境の設計からサポートしています。
現在、その取り組みの一環として各自治体で新たな仲間を募集中です。受け入れ体制がしっかり整った環境で挑戦したい方は、ぜひ募集記事をご覧ください。
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