2025年01月31日

離島で暮らすママは海女!場づくりで壱岐島をもっとおもしろく

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2026年10月更新

現在募集中の地域おこし協力隊情報

長崎県内の地域おこし協力隊に関心をお持ちの方へ。
弊社が自治体と伴走し、募集企画や受け入れ体制の設計などを支援している募集プロジェクトを紹介します。
地域のリアルやミッションの背景まで深く取材・把握している注目のプロジェクトです。

壱岐市地域おこし協力隊の初期メンバーの一人として活躍した大川香菜(おおかわかな)さん。

任期中は海女の仕事をミッションとして活躍し、メディアからも注目を集めました。気になるのは、地域おこし協力隊退任後の仕事と暮らし。大川さんはどのような考えながら壱岐島での生活を送っているのでしょうか。話を聞いてみました!

<大川香菜さんプロフィール>
岩手県陸前高田市出身。高校を卒業後、都内のアパレルメーカーに勤務。東日本大震災の経験を機に長崎市へ移住した。その後、「海女の後継者」として壱岐市地域おこし協力隊に着任。故郷である陸前高田市に似た海のある風景が応募を後押しした。

地域おこし協力隊を退任後は海女とゲストハウス運営を生業としながら、壱岐島での日々を過ごす。

2013年5月〜2016年4月 「海女の後継者」をミッションに壱岐市地域おこし協力隊として活動

2016年4月 「みなとやゲストハウス」をオープン

暮らしのそばに「海」がある壱岐島
暮らしのそばに「海」がある壱岐島

東日本大震災を経て海女の道へ

離島で海女として生きる。そんな稀有な人生の選択をしたのが、岩手県陸前高田市出身の大川さん。壱岐市(いきし)へ移住した経緯を聞いてみました。

「もともと海女になるのは人生の夢だったんですが、50歳を過ぎた後でもいいやって思っていたんです。でも東日本大震災の経験で、やりたいことはすぐにやったほうがいいと思うようになって。震災直後は親戚がいる長崎市に避難していましたが、そこでたまたま壱岐市の地域おこし協力隊で『海女の後継者』を募集をしていることを知りました。こんなピンポイントな募集あるんだ!って思いましたけど(笑)迷わず応募を決めました」

地域おこし協力隊として念願の海女に!
地域おこし協力隊として念願の海女に!

壱岐市で初の地域おこし協力隊メンバーの一人として活動した大川さん。漁協が勤務先となりました。

「壱岐はもともと海女漁が盛んな場所で、ウニ・アワビ・サザエといった色んな海産物が捕れます。海女としてのお仕事は漁期の5~9月で、残りは漁協の加工食品を考えたり色んなお仕事をしてました。魚介類だけでなく新鮮な野菜も島内で手に入りますし、フェリーを使えば福岡市に日帰りで遊びに行ける。本当に暮らしやすい島だと思います」

島での出会いが生んだ「みなとやゲストハウス」

任期一年目から海女としてのスキルを着実に身に着けていった大川さん。島での暮らしのなかで印象に残っている事を聞いてみました。

「うーん、印象に残ってるのは本当に色々ありますね…。やっぱり一番は島で主人と出会ったことかな。離島で暮らすことが決まったとき、結婚はまだ先になるかなって正直思ってたんです(笑)

だけど島に来て一年目に漁ちゃん(ご主人)に出会って。もともとゲストハウスをしたいって言ってたのは漁ちゃんだったから、その出会いがなければ今の仕事はやってなかったかもしれません。

私は『何が何でもゲストハウスがやりたい!』というわけではなくて、色んな人が集まる場をつくりたかったんです」

海が繋いだ2人の出会い
海が繋いだ2人の出会い

ご主人の漁志さんのお仕事はプロの釣り人なんだとか!

釣り人と海女さん。「海」が2人の出会いをつなぎ、お子さんにも恵まれました。

「任期2年目にようやく物件の契約が決まって、そこから任期が終わるまでの約半年はとにかくリノベーション作業に追われていました。夜は音が出ない作業をしたり、色々と工夫してましたね(笑)海女の仕事と平行してだったので休日をうまく使いながら、お手伝いを頼んだり、クラウドファンディングをやってみたり。物件を探しているときからブログで情報発信をしていたこともあって、応援してくれる方や興味をもってくれる方もいたので、宿のオープン直後からお客さんに来ていただきました」

「みなとや」の共用スペース
「みなとや」の共用スペースでは宿泊者同士が一緒に食事することも

みなとやゲストハウスのコンセプトは「海が繋ぐご縁が末に広がりますように」

大川さん夫婦が「海」を通じて一生の出会いがあったように、みなとやゲストハウスに関わる人同士の出会いが一生モノになるかもしれません。

▶みなとやゲストハウス公式ホームページはこちら

島での暮らしは、大変で楽しい

気になるのは任期後の島での生活のリアル。どんなことを感じながら日々を過ごしているのでしょうか。

「島での暮らしを一言で言うと『大変で楽しい』です。海女の仕事とゲストハウス運営、それ以外にも市と連携した取り組みをしたり、何より子育てがあります。やっぱり大変に感じることはありますね。だけど、ゲストハウスの利用者の方やスタッフとの出会いがあるのがおもしろい。『こんな考え方があるんだ』とか気づきがあって、やっぱり島での暮らしは楽しいです」

入学式で最高の笑顔!
入学式で最高の笑顔!ママと仕事を両立する大川さん

地域の家族とともに始めた「たちまち」

さらに、大川さんは「ママ」の視点からもワクワクするような活動を行っています。

「子どもがいる家族が集まって『たちまち』という活動を始めました。ゲストハウスの食堂をつくるときに、島の設計事務所さんと『子どもが安心して立ち寄れる場がないよね』って話をしたのがきっかけです。

島の子どもたちは年々減っているので、子どもたちが安心して集まれるフリースペースがあったらいいな、と思ったんです。

その設計事務所さんといくつかの家族が集まって『たちまち』をスタートしました。2019年にはゲストハウスの食堂の隣に子どもたちが立ち寄れる拠点をつくりました」

島の家族が「たちまち」の拠点づくりをサポート
島の家族が「たちまち」の拠点づくりをサポートした

「たちまちは少数家族を中心にやっているから、意思決定が早いんですよ。これから島の人口が減るのは確実なので、先のことはもっと町全体で考える必要があると思っています。壱岐市ではそれぞれの町でたちまちのような地域コミュニティができてきているんですよ」

たちまちとは一般的な「すぐに」という意味ではなく、壱岐島では「とりあえず」という意味で使われるんだとか!島でよく使われる言葉で馴染みがあったこと、島内外で意味が違うのが面白くて活動の名称にしたそうです。

たちまちで開催した染め物ワークショップ
たちまちで開催した染め物ワークショップ

▶たちまちの活動はこちら(Instagram)

「島では専門ガイド付きの子ども限定アクティビティプランもあります。ネットでたくさんの情報にアクセスできる時代だからこそ、子どもたちが自然の中でのびのびできる体験ってとても大事だと思っていて。少し情報から離れて、目の前のことをする。壱岐島だからこそ、そんな時間を過ごせてもらえるはずです」

「やってやろう」ではなく「楽しんでやろう」

最後に、これからの壱岐暮らしのなかで大川さん自身がやってみたいことを聞いてみました。

「とにかく今は『目の前のことを一生懸命』って感じです(笑)ただ思っているのは、やってやろう!と力を込めてやる感じじゃなくて。とにかく島をおもしろくしていこう、自分も楽しんでやろう!ということ。島でゆる〜いつながりが生まれて、その出会いの中で視野が広がればみんなが生きやすくなるというか。自分もまわりも『心の許容』が広がっていく感じです。島の子どもたちのためにも、そういう場ができればいいなと思っています」

海女として、ママとして、島の一住民として。自分らしさを持って島で暮らす大川さん。ゲストハウスでは旅行者等の島外の人のための場づくり、地域では子どもたちの場づくりに楽しみながら取り組んでいます。

島の住民と島外の人との出会いのなかで、さらにおもしろい壱岐島ができていく。島にはそんなワクワクを共有できる仲間たちがいます。きっと、もっとおもしろい島の未来が実現するでしょう。

自治体と弊社が二人三脚で設計した、安心の協力隊募集プロジェクト

地域おこし協力隊への挑戦を検討している方へ
今回ご紹介した記事のように、地域で活躍するためには「地域の受け入れ体制」や「本音のコミュニケーション」が欠かせません。
弊社では、着任後のミスマッチを防ぐため、自治体に伴走して募集ミッションや受け入れ環境の設計からサポートしています。
現在、その取り組みの一環として各自治体で新たな仲間を募集中です。受け入れ体制がしっかり整った環境で挑戦したい方は、ぜひ募集記事をご覧ください。

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