
“塩づくり”を妄想も、出会いをつむぎ、言葉の“ツムギヤ”へ。新聞記者歴17年のライティングコンサルタント
2026年10月更新
現在募集中の地域おこし協力隊情報
長崎県内の地域おこし協力隊に関心をお持ちの方へ。
弊社が自治体と伴走し、募集企画や受け入れ体制の設計などを支援している募集プロジェクトを紹介します。
地域のリアルやミッションの背景まで深く取材・把握している注目のプロジェクトです。
幼少期から学んだ言葉の力で、誰かの夢を応援する
黒ブチメガネが印象的な、竹内 章(あきら)さん。広報コンサルタント/ライター事務所【ツムギヤ】代表。インタビュー経験は記者時代を含め数千件(!)という実力者です。
現在は、「売り上げアップにつながる文章」「プレスリリース」作成に関するコンサルや、取材・インタビューを元にした原稿執筆に注力。国が全国に設置する経営相談所【長崎県よろず支援拠点】の相談員、中小機構の中小企業アドバイザーとしても活動しています。

やわらかい話し方で、時に鋭い視点で、インタビューに答えてくれた竹内さんインターネットやSNSが普及して言葉が溢れる今。
「言葉には、力がある」
関西・関東・北陸地方で新聞記者として約17年間ほぼ毎日、多い時は1日2回の締切に向けて文章を書いて書いて書きまくり、それでもなお書き続ける竹内さん。
今までに、竹内さんが書いた記事を読んで涙する人や、人生が変わった人もいるそうです。
もともとは、読書好きのお母さんの影響で小さい頃から文章に親しんでいた竹内さん。お母さんは、日光を浴びられない難病。自宅で過ごしながらも、文章に親しむことで人生に豊かさを見出す背中を見て、竹内さんも言葉の力を学びました。
「コンサルは誰かの夢を応援する仕事。こんなにかっこいい仕事はない」
そんな思いで、自身が書くだけではなく、コンサル業にも仕事の幅を広げています。

国の経営相談所「長崎県よろず支援拠点」で相談業務に従事する竹内さん竹内さんが書いた「人生を変えた」記事
子どもの頃から文章に慣れ親しんでいたものの、もともとは読む専門。書くことには興味があまりなかったという竹内さん。
書くことに興味を持ったのは、大学生の頃に経験した阪神淡路大震災でした。
「被災後、神戸の仮説住宅で、お花を育てるおじいちゃんを見て。なんでこんなことしてるんですか?と聞いてみると、仮設住宅の人たちに元気になってもらえるように、と。年金暮らしで、誰も褒めてくれないのになんで?と思って」

被災後の神戸の様子。地震の後、計285件の火災が発生
震災で地盤が沈下し、冠水したまま残る「神戸港 震災メモリアルパーク」見えにくい社会の片隅で、頑張っている人を拾い上げる仕事は何だろう?
その答えが、新聞記者。今ではコンサルのノウハウも持つ竹内さんも、厳しい下積み時代を乗り越えてきたそうです。
新人の頃、上司から「おまえの記事は読まなくてもわかる」と書いた記事を捨てられた経験も。締切は毎日で、朝刊・夕刊がある都市圏では1日2回。何があろうと守らないといけない。旅行に出かける時は担当エリアからできるだけ出ないという暗黙のルールも。
それでも、お母さんの背中に学んだ言葉の力を信じて、書き続けた竹内さん。記者人生17年の中で、印象的だった出来事を教えてくれました。

幼少期から、好きな文章を見つけるとノートに書き写しているそう「君が書いた記事のおかげで人生が変わったと言われて」
記事の内容は、企業の不祥事。食品工場で、商品の賞味期限をごまかして細菌が発生。子どもに被害が出た事件がありました。
竹内さんは上司の指示で、営業所長のコメントをとるために工場を訪問。不祥事の場合、記者の訪問をあからさまに嫌がる対応も多い中、奥に案内され、丁寧に話をしてくれたそう。
商品の賞味期限をごまかしていたのは事実。工場は閉鎖。工場に務める社員は全員、すでに再就職先が決定。「ほっとしました」と話す営業所長。しかし、営業所長だけが再就職先が決まっていない状態でした。
営業所長の言葉を静かに聞いた竹内さん。新聞社に戻って書いたのは、こんな記事でした。
「現場の人達は、真面目に働いていた」
記事は、子どもの手のひらくらいの大きさ。新聞に掲載されると「悪徳企業の肩を持つな!」とクレームもあったそう。
しかし、その記事は、営業所長の人生を変えました。竹内さんが書いた記事を通じて、営業所長をはじめとする現場の人達の真面目な仕事ぶりが伝わり、途方にくれていた営業所長の再就職先が決定。営業所長からお礼の連絡をもらったそうです。
「言葉には力がある」
竹内さんの心に今も残る、印象的な出来事だったそうです。
協力隊活動で、言葉の力をふたたび実感
新聞記者として多忙な毎日。40才になると竹内さんは思い立ちました。
人生は一度切り。他の仕事もしてみたい。思い切って移住しよう!
竹内さんはネットサーフィンで、たまたま地域おこし協力隊制度を見つけたそうです。
「地域おこし協力隊制度は知らなかった。どうせ移住するなら、中途半端な田舎より突き抜けた田舎がいいと思いました。当時、地域おこし協力隊をたまたま募集していた新上五島町に応募しました」
2015年、新聞社を退社。長崎県・五島列島に地域おこし協力隊として夫婦で移住。

新上五島町・中通島の高台にて。協力隊着任時の竹内さん
竹内さんが持っているのは、五島列島特産のあご(飛魚)。炭火で焼き出汁をとる移住した当時は、上五島の塩職人を見て「塩つくってもいいなー」と、世捨て人のような暮らしに憧れたこともあったとか。そんな竹内さんが言葉をつむぐ仕事にもう一度向き合ったのは、協力隊活動がきっかけでした。
竹内さんの地域おこし協力隊時のミッションは、地域の情報発信。地域貢献活動を行う島民を、月に1回程度「ちおこ新聞」で紹介していました。
いつものように取材し、インタビュー記事を書き、取材した60代男性のところへ原稿確認に行ったときのこと。確認のために記事を読んでいた男性が、ポロポロと泣き出したそう。
「男性の子どもの頃の出来事を記事にしたんですけど、周囲の優しさを思い出したみたいで。本人が話したことをまとめたんですけどね。文章の持つ力を感じました」
自分ができることで、他人を感動させられることは他にない。
そう感じて再びペンを持ち、“言葉”を書く仕事を続けようと決意。
協力隊活動では「好きなようにやっていい」と言われ、竹内さんは自分らしさが出せたことも良かったと感じているそう。

竹内さんが再びペンを持とうと決意した「地おこ新聞」第10号一方、地域おこし協力隊の制度自体はいいけれど、どう使うかが課題だと感じています。
「地域おこし協力隊を、臨時職員やバイト代わりに雇用していることも多い。それだと、活躍できない人も多く定住にもつながりにくいですよね」

協力隊制度は活用次第と語る竹内さん勝負したい人は地方へ。新しいことをしたい人は協力隊へ!
現在、国が全国に設置する経営相談所【長崎県よろず支援拠点】の相談員として、ライター育成セミナーの講師も担当。ライターに限らず、地方にはチャンスがあると言います。
「九州にはライターが少ない。東京の出版社の編集者も探しているようです」

長崎県が主催するライター養成講座では講師を務める「地方は、自分で何かやりたい人にとってチャンスがある。地方だと勝負できる!サラリーマンやるなら起業したほうがいい」
人口が少ない地方はプレーヤーも少なく、都市圏に比べて稀有な存在になりやすい。国の制度である“地域おこし協力隊”であれば、メディアにも注目してもらいやすい。
地方に必要なのは、アドバイザーや評論家よりもプレーヤー。当たり前のことをちゃんとできる人材が合っていると感じるそう。
「協力隊になってよかった。変な人ばっかりと出会った。笑 新しいことをやりたい人が集まってますよね」
協力隊任期中、全国の島々が集まる祭典「アイランダー」にも参加し、日本中の離島の協力隊との出会いもあったとか。協力隊の仲間とは、今も時々会ったり、相談しに来てくれたりと交流が続いています。
出会いは人生の宝探し。個性的な人達に会えたのは財産だと竹内さんは言います。
「ナンバーワン、オンリーワンになれる。みなさんもできますよ」
新聞記者17年のキャリアを、地域おこし協力隊をきっかけに、コンサル業へとシフトした竹内さん。事業者から主婦まで多彩な人達の「夢を応援」するため、お母さんに学んだ言葉の力を伝えています。

自治体と弊社が二人三脚で設計した、安心の協力隊募集プロジェクト
地域おこし協力隊への挑戦を検討している方へ
今回ご紹介した記事のように、地域で活躍するためには「地域の受け入れ体制」や「本音のコミュニケーション」が欠かせません。
弊社では、着任後のミスマッチを防ぐため、自治体に伴走して募集ミッションや受け入れ環境の設計からサポートしています。
現在、その取り組みの一環として各自治体で新たな仲間を募集中です。受け入れ体制がしっかり整った環境で挑戦したい方は、ぜひ募集記事をご覧ください。
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