2025年06月29日

「仕事のすべてが楽しかった」 地域に溶け込んだ自称・いじられキャラ

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2026年10月更新

現在募集中の地域おこし協力隊情報

長崎県内の地域おこし協力隊に関心をお持ちの方へ。
弊社が自治体と伴走し、募集企画や受け入れ体制の設計などを支援している募集プロジェクトを紹介します。
地域のリアルやミッションの背景まで深く取材・把握している注目のプロジェクトです。

任期後も地域に残ることを選択。地域活動を続ける

地域に溶け込む。

地域おこし協力隊にとって、難しいようでやはり難しいこのテーマを見事にクリアしたのは、長崎県佐世保市で隊員として活動した金城和希(きんじょうかずき)さん。2020年の任期満了後も赴任地に残って就職し、地域活動に汗を流しています。

トレードマークは、人懐っこい笑顔。「金ちゃん」という愛称で、子どもからご年配の方まで幅広く親しまれている自称「いじられキャラ」です。

「隊員時代、仕事のすべてが楽しかった」。そう振り返る金城さんに、これまでの歩みや思いを聞きました。

長坂浮立(ながさかふりゅう)
地域の伝統芸能「長坂浮立(ながさかふりゅう)」に参加した時の様子

<金城和希さんプロフィール>
沖縄県糸満市出身。長崎総合科学大学(長崎市)入学を機に長崎県に移住
2017年~2020年 佐世保市地域おこし協力隊(江迎・鹿町地区担当)として活動
任期後、担当エリアだった鹿町地区に定住
2024年 杉本燃料(佐世保市)に就職
2025年 結婚

「取材?お前を?えー大丈夫か!!」

2025年6月佐世保市。この原稿の取材のため、金城さんの職場で話を聞いていると、年配の男性がふらりとやってきました。

「お客さんか?取材?お前を?えー大丈夫か!まあ頑張れ!」。そう言うと、男性はがははは、と笑って帰っていきました。

「昔から知っている地元の方なんです」と頭をかく金城さん。二人の親しげなやり取りや場の空気感から、地域における金城さんの立ち位置が垣間見えました。


「就職したくなかった」 自由人が選んだ地域おこし協力隊員という道

長崎県内の大学に通っていた金城さんは、卒業が迫るなか、就職活動をまったくしていませんでした。「就職というものに、どうも興味がわかなくて……。できればしたくないな、と。何も考えていなかったといえば、そうかもしれません」

そんな様子を見た友人から、「佐世保市が地域おこし協力隊という制度で隊員を募集している」という話を聞きます。

子どものころから環境問題に関心があった金城さん。大学生時代も、海岸のごみ清掃や放置竹林の整備など、環境系ボランティア活動に取り組んでいました。「隊員の仕事は、環境に関係する取り組みとも相性がいいのでは」と感じ応募。採用が決まりました。

環境問題に関心があり、海ごみ拾いボランティアにも積極参加
ライフワークの一つである放置竹林の整備
ライフワークの一つである放置竹林の整備に絡み、竹炭作りも精力的に展開


地域に受け入れられたと実感。充実した日々を送る

着任後、佐世保市の鹿町・江迎地域を担当。特定のミッションがあるわけではなく、地域を盛り上げる「フリーミッション」スタイルで、地域行事のお手伝いや子どもを対象とした環境教育などに汗を流しました。

「活動成果を問われると正直、これというものを挙げるのは難しいんですが……。ただ、地域に受け入れて頂いた、という気持ちが強く、とにかく充実した日々でした。仕事のすべてが楽しかった」と振り返ります。

とりわけ記憶に残っているのは、数百年の歴史があるお祭りの実行委員会メンバーに加わったこと。仲間とひざを突き合わせ、「飲みニケーション」も交えながら準備に明け暮れた日々は「もう、本当に楽しくて」。これらの活動を通じて地域に溶け込み、気が付けば「金ちゃん」という愛称も定着しました。

開催を長年、手伝っている江迎千灯籠まつりの実行委員会の集合写真

任期後は地域に残り就職。出会いにも恵まれゴールイン

隊員としての任期後は、鹿町地区にあるスポーツ施設に就職し、カヤックのインストラクターなどの業務に従事。2024年からは、同じ地域にあるプロパンガスや環境・健康関連商品の販売を手掛ける杉本燃料に勤務しています。

一方で、棚田の保全活動に取り組むミライステラス(佐世保市)での活動やライフワークである竹林整備に関する取り組み、隊員時代から続けている地元行事のお手伝いなどの地域活動も手掛けています。

2025年1月には、地域の方との出会いにも恵まれ結婚。「この地域に来て良かった」と笑顔を見せます。

家族もでき、引き続きこの土地で暮らしていきたいと話す金城さん。今後に関しては「さまざまな活動を通じてこの地域をさらに深掘りし、関りを持っていただける人を増やしていきたいと考えています」と力を込めました。

カヤックのインストラクターとして活動
カヤックのインストラクターとして活動していた時期も
ミライステラスでの田植え
ミライステラスでの田植えに参加した時の風景
2025年には結婚
2025年には結婚。公私ともに充実

金城さんに聞きました! 地域おこし協力隊制度への思い

――隊員としての活動が順調に進んだ背景は

「隊員の活動にはいくつかのパターンがありますが、結果的に特定のミッションを課せられず、自由にできたことが良かったと感じています。良くも悪くも地域で目立ってしまうと足を引っ張られるケースもあると聞きますが、僕の場合はねたまれるような実績もなく、ちょうど良かったのかもしれません」

――うまく地域に溶け込むことができた秘訣は

「地域で活動することが本当に好きだったからでしょうか。子どもも大好きで、見守り活動に参加したり、よく一緒に遊んだりもしました。飲みニケーションも大好き。新型コロナウイルス感染拡大で飲み会がなくなったときは10キロも体重が減ってしまいました」

――隊員を目指している人にアドバイスを

「やっぱり、地域を良くしたい、という気持ちが大切ではないでしょうか。単にお金を稼ぐことが目的で応募する、というのは少し違うと思います」

――受け入れ側となる行政へ訴えたいことは

「一定のエリアを担当する隊員が一人、というケースは多いですが、実際に一人で地域を変えることって相当ハードルが高いですよね。決して安くはない給与だとは思いますが、かといって、ものすごいスペシャリストが来てくれるわけでもない。もう少しやり方を考えてもいいのかなと感じています」

――今後の協力隊制度との関わり方は

「僕は24歳で隊員になりましたが、地域に同世代が少ないことには寂しさを感じることもありましたし、若い方を含め佐世保に新しい隊員が赴任したら、ぜひ頼っていただきたいと思っています。できることがあれば、何でもお手伝いしたいです」

地域おこし協力隊制度への思いを語る
地域おこし協力隊制度への思いを語る金城さん

「天性の地域おこし協力隊」という印象強く

今回の取材を通じ、「天性の地域おこし協力隊員」という人がいるとすれば、金城さんのような人を言うのだろう、と感じました。隊員には何十人も会った経験がありますが、こんな気持ちになったのは初めてです。

もちろん「金ちゃん」だからできたことは、あったと思います。ですが、一つのモデルケースとして、大いに学べることがありそうです。地方移住を検討している方は、ぜひ一度、金ちゃんに会いに来てください。

自治体と弊社が二人三脚で設計した、安心の協力隊募集プロジェクト

地域おこし協力隊への挑戦を検討している方へ
今回ご紹介した記事のように、地域で活躍するためには「地域の受け入れ体制」や「本音のコミュニケーション」が欠かせません。
弊社では、着任後のミスマッチを防ぐため、自治体に伴走して募集ミッションや受け入れ環境の設計からサポートしています。
現在、その取り組みの一環として各自治体で新たな仲間を募集中です。受け入れ体制がしっかり整った環境で挑戦したい方は、ぜひ募集記事をご覧ください。

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