
「町の人に恩返しがしたい」地域プロジェクトマネージャーとして川棚ファンを増やす
2026年10月更新
現在募集中の地域おこし協力隊情報
長崎県内の地域おこし協力隊に関心をお持ちの方へ。
弊社が自治体と伴走し、募集企画や受け入れ体制の設計などを支援している募集プロジェクトを紹介します。
地域のリアルやミッションの背景まで深く取材・把握している注目のプロジェクトです。
現役の地域おこし協力隊のなかには、退任後の仕事に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
今回話を伺ったのは、川棚町の地域プロジェクトマネージャーとして働く延山幸子(のべやまさちこ)さんです。
延山さんは、2019年に川棚町の地域おこし協力隊に就任し5年間活動後、2024年から川棚町の地域プロジェクトマネージャー(*1)に着任しました。
地域プロジェクトマネージャーになった経緯や仕事内容、地域に残ることを選んだ想いを聞きました。
*1…地方自治体が自らの地域を活性化させるため重要プロジェクトを実施する際、行政・地域・民間及び外部専門家等の関係者間を橋渡ししながら、現場責任者としてプロジェクトを推進する人材。2021度から総務省が実施する制度で、2024年度は114名が地域プロジェクトマネージャーとして活躍(参考資料)
<延山幸子さんプロフィール>
大阪府出身
2019年6月〜2024年5月 川棚町地域おこし協力隊として活動
2024年6月 川棚町地域プロジェクトマネージャー就任
隊員時代の活動については、延山さん本人が執筆した記事をご覧ください
https://ngs-cnw.com/nagasaki-edit/posts/kawatana-ichinitsuite#index_bANm19Mw
自然豊かな町に憧れ長崎に移住、商店街活用に奔走した隊員時代

隊員時代はチャレンジショップ「イチニツイテ」を企画し運営大阪に生まれ育ち、親戚も近くに住んでいたため、海が綺麗な自然豊かな町に憧れを抱いていた延山さん。そんな想いを漠然と抱きながら生活しているうちに、長崎の人と仲良くなり、「地域おこし協力隊に向いている!」と言われ、この制度を知ったそうです。
「仲良くなったのは上五島出身の方だったので、上五島の地域おこし協力隊の募集を調べましたが当時はありませんでした。長崎県内に範囲を広げたところ、川棚町で募集していたので応募しました」
2019年に川棚町の地域おこし協力隊に就任し、商店街の活性化をミッションとして空き店舗を活用したチャレンジショップ「イチニツイテ」の運用などに取り組みました。
新型コロナウイルス感染症拡大による地域おこし協力隊員の任期特例を利用し、任期を2年延長して5年間活動しましたが、任期終了後どうするかはギリギリまで決まっていなかったと言います。
「周りの人から“どうするの?”と何度も聞かれました。飲み会の定番ネタみたいになっていましたね(笑)」
任期終了直前まで進路に悩んでいたところ、川棚町で地域プロジェクトマネージャーを募集していることを知った延山さん。この仕事なら町で関わった方たちに恩返しができると思い、応募して2024年6月から川棚町で引き続き仕事をすることになりました。
地域プロジェクトマネージャーとして地域に恩返しがしたい

川棚町役場の企画観光課に所属し、関係人口の創出に取り組む地域プロジェクトマネージャーに任命されたときは、「地域に恩返しができる!」と感じて、嬉しかったと振り返る延山さん。
ミッションは関係人口の創出で、移住体験ツアーの開催や、LINEの公式アカウント「かわたなファンクラブ」への登録案内など、町外と町内の人とのマッチングをおこなっています。

川棚町地域おこし協力隊OBの大山さんが運営するコワーキングスペースで打ち合わせすることも引き続き川棚町に所属して働くことになりましたが、立場が変わったため、延山さん自身の働き方にも変化がありました。
「隊員の時より役場にいる時間が長くなり、外に出る機会が減りました。また、地方公務員の規定や手続きを、意識する場面が増えましたね」
地域の人と話す機会が減った寂しさはありましたが、働くなかで嬉しいこともあったと言います。
「東京から移住体験ツアーに参加された方が“おばあちゃんの家に来たみたいに落ち着く感じがする”と言ってくれたんです。川棚町の暮らしやすさや、人柄の良さが伝わったと感じて嬉しかったです」
地域に深く関わる立場だからこそ感じる変化や戸惑いもありますが、延山さんは一つひとつの出会いを力に変えながら、川棚町の魅力を届け続けています。
風の人から土混じりの人に変化!移住7年目で考える「地域に根づく」とは

町には知り合いがたくさん!移住者が開いたカフェに立ち寄る川棚町に移住し7年目となる延山さんですが、移住者目線から地元の人目線に変化してきたと感じているそうです。
「移住当時のような驚きが少し減ったように感じます。よく移住者を“風の人”、地元の人を“土の人”と言いますが、“土混じりの人”になってきたのかなと思います(笑)」
“風の人”とは、新たな視点や価値観をもたらす移住者や外部の人、“土の人”とは、地域に根ざし、文化や暮らしを体現している地元の人です。外から来た“風”が地域の“土”と出会い、混ざり合うことで、新たな視点やつながりが生まれ、地域活性化が促進されていくとされています。
延山さんの“土混じりの人”という言葉には、移住から6年経ち、町の一員として馴染んできた歩みが感じられます。
また、隊員時代から役場職員や地域の方々との日頃のコミュニケーションを大切にしてきた延山さん。その姿勢が実を結び、仕事で関わった方や仲良くなった方が、町のイベントに参加することが増えたそうです。
地域プロジェクトマネージャーに就任した際も、周囲の人から「良かったね!」と声をかけられ、温かく祝福されたと言います。数ある進路のなかからこの道を選んだのは、これからも川棚町の地域活性化に関わり続け、町に恩返しをしたいという強い想いがあったからです。
移住者としての新鮮な視点と、地域に根づいたからこそ見える風景。その両方を持つ“土混じりの人”として、延山さんはこれからも川棚町との関わりを深めていきます。
今後やりたいことと、協力隊へのメッセージ

役場の近くにある川棚川の眺めがお気に入り――今後川棚町で、地域プロジェクトマネージャーとしてやってみたいことはありますか?川棚町で大交流会をやりたいですね!あとは町に還元できるイベントをやりたいです。
DIYが好きだから、DIYのイベントも良いかもしれない。
――「地域で働き続けたい」と考える現役隊員へメッセージをお願いします!
「この町に残りたい」と口に出して言うことと、役場だけでなく地域の人との信頼関係をつくっておくことが大切です!
そうすれば仕事を紹介してもらえる可能性があるので、町に残る道が開けてくると思います。
取材中も、役場の職員や地域の方からたくさん声をかけられていた延山さん。その様子からも、移住して7年間、町に深く関わり続け、すっかり地域に溶け込んでいることが伝わってきました。地域プロジェクトマネージャーに就任し、引き続き地域活性化に携わろうと決めたのも、そんな町への感謝と、恩返しの気持ちがあったからこそ。たしかに、もう“風の人”ではなく、“土混じりの人”そのものです。
自治体と弊社が二人三脚で設計した、安心の協力隊募集プロジェクト
地域おこし協力隊への挑戦を検討している方へ
今回ご紹介した記事のように、地域で活躍するためには「地域の受け入れ体制」や「本音のコミュニケーション」が欠かせません。
弊社では、着任後のミスマッチを防ぐため、自治体に伴走して募集ミッションや受け入れ環境の設計からサポートしています。
現在、その取り組みの一環として各自治体で新たな仲間を募集中です。受け入れ体制がしっかり整った環境で挑戦したい方は、ぜひ募集記事をご覧ください。
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